適度の挫折は人を大きく成長させる

人を成長させる試練になる挫折経験ですが、回復不可能な大挫折であると、成長を停止させ人を破滅させてしまいます。
思いもよらぬ失敗で挫折するにしても、その時の失敗の程度が重要で、回復可能な比較的小さな失敗でなければなりません。
比較的小さな失敗をそのたびに克服し、段階的にステージを登って行くにつれ、自分の能力の成長になるようにするのがベストです。

また、何の効用も生み出さない無意味な失敗もよくありません。
失敗経験は、重要なことに気付かせる意味のある失敗であることが大切です。
そして、同じ種類の失敗を繰り返してはならず、異なる種類の失敗でなければなりません。

避けるべき種類の失敗は極力避けて、経験しておくべき種類の失敗を適切な時期に経験していくといいでしょう。
失敗は経験すべき学習の一部で、これをむやみやたらに忌避していては自己向上が充分にできません。
子どもの頃から学校や習い事などで、体験的学習として挑戦と失敗を適度適切に経験していくことも必要です。

そうすれば徐々に困難の克服を繰り返すうちに、徐々に耐性ができ上がり危機脱出の要領も分かるようになります。
徐々に大きな困難にも耐えられ解決できるようになると期待できるでしょう。
何事も経験が大事です。
抽象論でなく実際に体験した具体性によって、実感のあるノウハウのようなものが身につき、本物の能力向上になるのです。
その体験も、手痛い失敗を適度に含むものであることが必要です。